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新潟県立歴史博物館 2012 夏期企画展「奇跡の新幹線 -開業、震災、そして30年-」に行ってみた

Date 2012/08/01 13:18  Modified date 2016/05/10 Author Yutaka  Tags 企画展 博物館 新潟県立歴史博物館 行ってみた 鉄道
奇跡の新幹線
外に展示されている200系新幹線の車輪。

 新潟県立博物館で9/9(日)まで開催されている夏期企画展「奇跡の新幹線 -開業、震災、そして30年-」の内覧会にお呼ばれしたので喜んで行ってきました。

 今回は出品者が非常に多く、来賓席が3列になってました。

 その来賓紹介。平素、来賓の紹介は名前を呼ばれた人が立って軽く礼をするだけです。しかし、今回は初っぱなの来賓の方がなにやらもう嬉しさを隠せない様子で「企画展おめでとうございます!」と一言つけたのでした。もうホント新幹線大好きなんだと思います。

 しかし、これを聞いて「なん……だと……?」となったのは次に控えている来賓席常連、友の会会長 鈴木重壱 様。今回は来賓が多く、タダでさえ長くなりそうな来賓紹介が、一言喋ることでさらに長くなってしまふッ……! だがしかしィッ! 2人目ならまだ軌道修正は可能! さあ、この流れをどうする? いつものように黙って礼だけして流れをぶった切るのか、それともこの流れに身を任せるのか?!
 鈴木様に会場の注目が集まる!

「おめでとうございます。」

 乗ったー! やや動揺しつつも冷静を装い、流れに乗ったー! これで後半の流れは決定! 乗るしかないwこのビッグウェーブにwww

 ……と、内心にやにやしながら、来賓の皆様が「おめでとうございます。」というのをみていました。ごめんなさい。

 それでは今回の7人のテープカッターズの登場です。

奇跡の新幹線

 今回のテープカッターズは左から

  • 県民生活・環境部 部長 中村稚枝子
  • 新潟日報社 長岡支社長 佐藤明
  • 鉄道博物館 学芸部長 嶋立良晴
  • JR東日本新潟支社 総務部担当部長 高橋昌行
  • 長岡鉄道模型クラブ 会長 丸山隆
  • 新潟県立歴史博物館友の会 会長 鈴木重壱
  • NST 長岡支社長 酒井雅彦

となっております。(敬称略)

奇跡の新幹線
開門!

奇跡の新幹線

 今回は入場する際、チケットに改札ばさみをいれてくれる演出があります。チケットもちょっと切符風なデザインでなかなか良いです。

奇跡の新幹線
今回は入口でチケットに改札ばさみを入れてくれます。改札ばさみは実際に駅で使われていたものです。
奇跡の新幹線
刃の形は全部で3種類あります。写真は全3種類をコンプしたレアチケット。ナゾのナンバー「No.476130」は歴博の電話番号(市外局番無し)だったりする。

プロローグ 新幹線脱線!

 会場に入って最初に目に入ってくるのは、大きな新幹線のパネル。中越地震で脱線した上越新幹線「とき325号」です。新幹線の運行始まって以来初めての事故は負傷者ゼロという、「奇跡」と言っても過言ではないものでした。
 奇跡の新幹線を象徴する1枚です。

奇跡の新幹線
正面に飾られているのは、有名すぎる中越地震で脱線した新幹線の写真。「ありがとう」が自動脳内再生されて困ります。

第1章 上越線の開通

 ではさっそく、上越新幹線の開業……とはいきません。上越新幹線を語る上で上越線の開通を語らずにはいられないのが「歴史博物館」です。
 ただ、ここはちょっと情報の接続が甘いような気がしました。特急あじあ号と弾丸列車計画は後の新幹線の開発につながり、上越線の開通は上越新幹線につながる、前段階と言った感じでしょうか。

奇跡の新幹線
 図面や写真だけではイマイチ想像しにくい車両も、模型(Nゲージ)があるとすごくわかりやすいです。写真は上越線の開通と同時期の1934年に運行が開始された満鉄(南満州鉄道株式会社)の特急「あじあ」。テレビアニメの「キテレツ大百科」第110話にも出てました。
奇跡の新幹線
ボンネット型の特急「とき」。1962年に上越線が全線電化され、特急「とき」の運行が開始されます。1982年の上越新幹線開業に伴い廃線となりました。

 この章では新幹線を語る上で欠かすことの出来ない島三代(島安次郎、島秀雄、島隆)についてのパネルもあります。これについては8/4(土)に行われる展示解説への参加して感動して泣いちゃえば良いと思うよ。

奇跡の新幹線
コラム「新幹線を作った男 島秀雄」のコーナー。「コラム」なのにボリュームありすぎる。。ここの部分だけでも展示解説を聞く価値はあると思います。上越新幹線とかどうでも良くなるレベル。(え。)

第2章 上越新幹線 – 開業までのあゆみ –

 田中角栄の「日本列島改造論」や大清水トンネル・中山トンネルの建設など。そして、なんといっても雪対策。そういった上越新幹線が開業するまでのあれやこれやのパネルが中心です。

奇跡の新幹線
なんかちょっと見たことがあるようでないような、列車名募集のポスター。自分よりちょっと上の世代だと懐かしスイッチ入っちゃうのかも。
奇跡の新幹線
新幹線の座席も展示されていました。座ろうと思ったらプレートが載ってました。「★すわらないでください★ 座り心地は実際に新幹線でお確かめください」だそうです。Oh…
奇跡の新幹線
なんか奥から「シャー」という音がするなぁ、と思ったら、会場の奥で新幹線の鉄道模型が走ってました。。0系から最新のE5系まで新幹線ばっかり。毎週土日に走行実演があります。
奇跡の新幹線
200系のパンタグラフ。間近で見るとでかいですねー。

 ここでは建設中に発掘された出土品も展示されています。このあたりがちょっと歴博っぽい。

奇跡の新幹線
群馬県高崎市の三ツ寺I遺跡で出土した出土品。
奇跡の新幹線
こんな風に上越新幹線の路線に沿って、発掘調査が行われていたそうです。群馬は穴掘れば遺跡にぶつかります。昔、近所のアパートの建設用地で遺跡が見つかって、発掘調査が入ったなんてことがありました。調査後は埋められて普通にアパートが建ちました。

第3章 開業から30年

 最後は開業当時のお祭り騒ぎを忍ばせる新聞記事やノベルティなど。それから現在までの変遷が展示されています。「ジャンジャカジャーン。」は記憶にある!

奇跡の新幹線
開業記念パッケージやノベルティーなど。良くこんなの取っておいたなぁ、というようなものが並んでます。「これ持ってた」と言ってる人も内覧会にいました。
奇跡の新幹線
開業記念のソノシート。これを出品した人の話によると、ソノシートには各駅で流れる曲がおさめられているそうです。

エピローグ 新幹線の未来

 縮尺が時間ベースになっている日本の時間地図が展示されています。1965年から2010年の日本の時間的な距離の縮まり方がよく分かります。

という感じ。

奇跡の新幹線

 今回は「結構詰め込んだなー」という印象の企画展でした。島三代だけで1本企画展やれると思う。でもあんまり新潟関係ないから歴博では難しいか。。
 内覧会では解説もしてもらいましたし、Nゲージも動いていましたが、ド平日だとどちらも稼働していないので、ちょっとポカーンってなるかもです(でもたぶん、頼めばあの人は喜んで解説してくれる気がする……)。
 当たり前のように0系とか200系とかいう言葉が使われているので、このあたりはあらかじめ予習しておく必要があります。パネルをよく読めば書いてありますが、新幹線の種類を体系的にまとめた展示はありませんでした。各新幹線の鉄道模型をならべて違いが観察出来るようになっていると良いと思います。

 あと、30歳以下の人は展示を見てもイマイチピンと来ないかも。自分的には「ジャンジャカジャーン。」がギリギリでした。長岡駅のタイムカプセルの存在は知っていましたが、その意味は初めて知りました(てか、あのタイムカプセル今どこにあるんだ?)。40以上なら「おぉ?」となるものがあると思います。
 会場で「オウフwww特急あじあキタコレですねwww」となってるおじいちゃんいたら話を聞いてみると良いと思いますよ。

平成24年度夏期企画展「奇跡の新幹線 -開業、震災、そして30年-」

開催期間平成24(2012)年7月28日(土)-9月9日(日)
休館日毎週月曜日(8/13は開館)
観覧料一般800円 高校・大学生500円 中学生以下無料
割引過去の半券で本企画展の観覧料が2割引

鉄道模型走行実演会

  • 会期中毎週土日と8月14日(火)-16日(木)
    • 11:00-12:00
    • 14:00-15:30
  • 8/5、19は11:00-12:00のみ

展示解説

  • 8月4日(土)
    • 10:00-
    • 12:00-

講演会

  • 8月5日(日) 13:30-15:00
    上越新幹線中山トンネル開通までの苦闘
    北側修三氏 (基礎地盤コンサルタンツ株式会社 常務執行役員 技師長室長)
  • 8月19日(日) 13:00-15:00
    島秀雄と新幹線
    島隆氏 (前台湾高速鉄路顧問)

講演会は電話、ハガキ、FAX、メールでの申込みが必要です。

新潟県立歴史博物館

所在地〒940-2035 新潟県長岡市関原町1丁目字権現堂2247-2
webサイト新潟県立歴史博物館公式ホームページ

参考

日本列島改造論 (1972年)

  • 著者/訳者:田中 角栄
  • 出版社:日刊工業新聞社 ( 1972 )
  • -:219 ページ
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