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第2回新潟演劇祭 東区市民劇団 座・未来の公演に行ってきた

Date 2012/03/12 17:43  Modified date 2016/05/10 Author やまざき ふみひろ  Tags 新潟生活 演劇・芝居 行ってみた

 誰かの150点を狙うのをやめて、みんなの70点をもらいにいったような作品は、どんなに大勢の人から評価されていても、魂の入ってないつまらない石ころのようにみえます。

 そんなものよりも、テクニックがどうのこうのとは別の次元で、衝動を感じられるようなものが好きですし、価値があると思っています。初期衝動そのものであったり、初期衝動の残り香のようなものであったり、あるいはそれが野心的と表現されるような形になったりするのかもしれませんが、どちらにしても、「演っている側が何かに突き動かされているなー」と感じられるような作品が好きなのです。
 それは、絵であったり音楽であったり芝居であったり、あるいは仏像だったとしても。

 芝居を見て、不覚にも人前で泣いて帰ってきました。

東区市民劇団 座・未来 ウサちゃんの桜

 芸術のミナト 新潟演劇祭へ東区市民劇団 座・未来の公演を観に行ってきました。
 公演タイトルは「ウサちゃんの桜」。あらすじは次のようなもの。

開花時期なのに桜が咲かず人出もまばらな鳥屋野潟。
土壌や水質汚染により開花が遅れていることに気づく潟の妖怪たち。
クリーン作戦で再三訪れる少女の祖母「ウサちゃん」が病魔に侵されていることを知る。
「桜を見てから召されたい」という祖母の願いを少女のためにも叶えようと、
潟の主「大亀」や相棒の「ミノムシ」がひと肌脱ぐことになるのだが、
親鸞聖人に逆さに植えられた「逆さ竹」や「人魚」も乱入し…
東区市民劇団 座・未来 オフィシャルウェブサイト

 大所帯の市民劇団ということもあって、キャストにまんべんなくスポットをあてるために、ストーリーが冗長となった部分もあったでしょう。ぎこちない動きや、ちょっと不自然なセリフ回し、演者さんのレベルのばらつき…そんなところが気になるときもありました。
 それでも、演じている人たちの衝動が伝わってきました。
 小学校に入りたてのような年頃の子供から、おじいさん、おばあさんまで。純粋に将来の銀幕デビューを目指して芝居に取り組んでいる人もいるだろうし、昔やっていた演劇を忘れられずに、今も活動している人もいるのでしょう。中には、対人恐怖症なんかを克服するために、あえて人前で芝居を演っている人なんかもいるかもしれません。

 みんな楽しそうでした。そして、楽しんでもらおうとしていました。私の母親と同じような年代のオバちゃんが、キャッツアイようなレオタードでドヤ顔をして。いや、お母さん、悪い意味で目のやり場に困りますから勘弁してください。

合唱聴いて泣いちゃったな

 芝居の最後のほうで、演者全員が合唱をする場面がありました。聴いていて涙が出てきました。もうちょっと背中を押されるような何か刺激があったら、ボロボロ泣いていたかもしれません。危機一髪でした。

 私も小学校4年生のころの1年間だけ、合唱部に入っていたことがあります。合唱って結構気持ち良いのですが、だんだん成長していくにつれて、「男が合唱なんて恥ずかしいねぇ」とか「歌なんてかったるいねぇ」とか思うようになるのですよね。カラオケでは、モノマネしながら見事に半音だけ音を外して歌ったりするのにね。

 演者さんの中には、それこそ「みんなで合唱なんて恥ずかしくてやってらんねーよ」とか言いそうな年代の若い男女もいました。笑顔で歌っていました。
 パンフをみたら、若い彼ら彼女らは演劇系の専門学校に通っている若者のようです。そのチーマー役(この役名が現代も役名として成り立つのかはともかく)の若い男の子が、見に来ていた友達に向けてなのでしょう、幕後の挨拶でガッツポーズをしていました。いい顔でした。

 誰のための150点か。
 演劇マニアのためにではなく、それは自分とその回りの人達のためなんでしょう。クソみたいな全米大ヒットを観るよりもよっぽど感動できました。いいお金の使い方をしたと思います。

 新潟演劇祭は、3/20(火・祝)まで。当日券がでる公演もあるようです。

第2回 芸術のミナト 新潟演劇祭

開催日時 2012年3月10日(土)~20日(火・祝)
詳細スケジュールは公式サイトで確認してください
会場りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
料金地元劇団公演:一般1,500円、高校生以下1,000円(自由席)
ゲスト劇団公演:一般2,500円、高校生以下2,000円(自由席)
*高校演劇部公演、ワークショップ発表公演、トークセッションは入場無料(申込等不要)。
発売日現在発売中
取り扱い

りゅーとぴあチケット専用ダイヤル:025-224-5521
(11:00~19:00/休館日を除く)

e+(イープラス):検索結果|e+(イープラス)

ローソンチケット:0570-084-003
公演会場によってLコードが異なります。
劇場:36641
スタジオB:36642
能楽堂:36643
0570-000-407(オペレーター対応)

*各劇団でもチケットを取り扱っています。(その劇団公演分のみ)
公式サイト芸術のミナト☆新潟演劇祭 公式サイト
facebook芸術のミナト新潟演劇祭
Twitter芸術のミナト☆新潟演劇祭 (@geijutsunominat)

りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

所在地〒951-8132 新潟市中央区一番堀通町3-2
Webサイトりゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
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