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まちなかキャンパスで長岡開発者勉強会(NDS)に参加してみた

Date 2012/01/30 17:44  Modified date 2016/05/10 Author やまざき ふみひろ  Tags 行ってみた

 昨年 2011年の秋に長岡駅前にオープンした『まちなかキャンパス長岡』で開催された、長岡開発者勉強会(NDS)に参加してきました。

 まちなかキャンパスは、長岡駅前にできた学びと交流の施設。長岡市民であれば無料で利用でき、会議や打ち合わせ、音楽や踊りの練習、簡単な工作や料理など、さまざまな用途に応じた部屋があります。

長岡市では、平成18年3月に中心市街地における都市再生整備計画を策定し、その中で中越大震災からの復興を図りつつ、郊外分散した都市機能をまちなか回帰の促進と、防災性と利便性の高い中心市街地を創造することを目標に掲げました。
この目標を実現するための施策の一つとして、まちなかに「学び」と「交流」をキーワードにした交流拠点施設の整備を図るものです。
具体的には、大手通中央東地区市街地再開発事業の再開発ビルの一部を用いて、平成23年度に「まちなかキャンパス」をオープンし、市民の多様化、高度化する学びのニーズに対応するとともに、世代や地域を越えた交流をより盛んにすることを目指します。
まちなかキャンパス長岡について

 はじめて入りましたが、設備も整っていて素晴らしい施設ですね。
 オープンしたばかりなので、なにもかもが新しいのはあたりまえなのですが、それでも政令指定都市でも県庁所在地でもなんでもないただの一地方都市で、こんな施設が整備されているなんて、長岡市民は恵まれているのかもしれません。

 埋設コンセントは豊富にあって、延長ケーブルやらタコ足配線やらで恐ろしい光景にはならなくて済みそうです。パソコンを使う集まりも多いと思うので、こういった点は嬉しいですね。

 音響設備もバッチリでした。ワイヤレスマイクは、手持ちの他にも首から下げるタイプのものもあり、至れり尽くせり。もちろん、プロジェクターやスクリーンも天吊になっていて、準備も楽チンです。ホワイトボードがあるのもありがたい。

長岡開発者勉強会(NDS)に参加した

 長岡開発者勉強会(Nagaoka.Dev.Study)とは、新潟県長岡市のIT系開発者が、自主的に勉強会を開催するために2008年11月に結成されたグループ。長岡市での勉強会の開催や議論をを主な活動としていて、今回の開催は24回目。結構長く続いていますね。私も第2回目くらいからちょいちょい参加しています。

 開発者勉強会というタイトルでありつつも、内容はプログラミングのみにとどまらずに、流行っているWebサービスやモバイルアプリ、物理演算や天気予測、果ては地理や歴史までと、カバー範囲は超広大。その道の分野で「俺にも一言喋らせろ」な人が集まって、情報交換や交流がおこなわれています。

第24回勉強会

 第24回目の今回は、主催者から『「○○つくってミタ〜視聴率40%めざせ」縛りで』というテーマが与えられ、「Webサービス作ってみた」「ハードウェア作ってみた」「ホームページつくってみた」など、”私はこんなものつくってみました”という内容で、参加者からの発表がおこなわれました。

 発表者と内容は、ざっと次のような感じ。

Titaniumアプリ作ってミタ (@civic)

 主催者である@civicさんよる、Titaniumという開発ツールを用いてマルチデバイスのアプリケーションを作成してみた感想など。iPhoneの爆発的ヒットによってスマートデバイスは群雄割拠の状態になり、WebサービスはiPhoneだけでなくiPadやAndroid搭載機など多様な環境での動作が求められるようになりました。Titaniumは、1つのソースプログラムからマルチデバイスのアプリケーションを作成できるのですが、実際につくってみないとわからないようなお話などを伺うことができました。

単体テスト的な何か (@nemuzuka)

 単体テストを自動化しやすくするためのプログラムの作り方は?といった視点で、MVCモデルのそれぞれの役割をどうもたせるか、メソッドの粒度はどのように設計するべきかなど、教科書には書いていないような現場レベルでのテクニックや考えかたなどを伺いました。
 cobolなどの構造化プログラミングの時代から、プログラムの上手な人って粒度の考え方もしっかりしていますよね。

PerlとJSでちょっと面白いプレゼンツール作ってみた (@nekotaga_s)

 PerlとJSでつくったプレゼンツールを題材に、Perlラブなお話をしていただきました。ライブコーディング、かっこいいです。新潟にこういうテンションの開発者がいるってのは、嬉しい限りです。

ENOGとEchigo-IXとIPv6 (@yyasuyuki)

 ネットワークプロバイダの中の人から、「新潟でのネットワーク技術者が集まって勉強をするグループをつくってみました(ENOG)」という話をメインに、IPv6のお話や提案などをしていただきました。

MacのXcodeで作った物理シミュレーションプログラム (@piras4)

 Objective-Cでつくった物理シミュレーターをベースに、このシミュレーターをどのように雪国の生活に役立てていくかといったお話や、雪崩のメカニズムなどのお話をしていただきました。

「地元でやろうぜ」ってのがいいじゃないか

 @yyasuyukiさんのIPv6のセッションの中で、「ENOGのほうでネットワークインフラなどは用意するので、新潟でIPv6ハッカソンをやってみませんか?」という提案がありました。@yyasuyuki曰く、別に”IPv6で何かをつくる”ってのが直接の目的ではなく、IPv6っていう今まだちょっと得体のしれない…でもこれから確実にカバーしていかなければならない領域の技術を、今のこの段階で地元人間が集まって地元で触るってところが大事じゃない?と。

 こういう考え方っていいですよね。

 私が学生から社会人になる時代というのは、ちょうとインターネット黎明期でした。イメージしやすいように言うと、今、パソコンでWebサイトを見ているブラウザは、GoogleChromeはおろかIEもなく、主要なブラウザといえばモザイク。ようやくネットスケープが出てきたという時代です。

 そのころ言われていたのは、「これからはインターネットの時代で、ネットが時間と空間の概念を変える。地方にいてもこのネットを活用することによって、楽しいことができる。」って感じのことです。でも地元に就職して年を追うごとに「あれ?逆にどんどん東京に集中していってない?」と感じるようになりました。

 それが、ネットワークインフラの整備はもちろんのこと、道路や交通機関や物流など社会インフラが発展してきたことによって、ここ数年で随分と変わってきたように感じます。ネットが時間と空間の概念を変えて、黎明期に言われていたように田舎でも随分と楽しいことができるようになってきた。

 狭い見方をすれば、数年後には金沢に人の流れを奪われてしまうかもしれない田舎町にとって、この施設なんてゴージャスすぎて税金の無駄遣いっていうようにとれるかもしれません。でも、せっかくだからもっとこの施設使い倒して、ITでも美術でも歴史でもなんでも魅力的な田舎町になるべく、文化を継承・発展、産み出していきたいですね。

 長岡開発者勉強会(NDS)は2ヶ月に一度程度のペースで開催されていますので、興味あるかたは参加してみてはいかがでしょうか。

参考

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