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CentOS5.7のPHPをremiでVer.5.3.8にしてみた

 つい昨日、phpをVer.5.3.3にしたばかりなのですが、「remiレポジトリ使えばmcryptも簡単にインストール出来るよ」というご意見を頂いたので、remiレポジトリでphpをインストールし直すことにしました。

 昨日、「icoro : CentOS5.7のPHPをVer.5.3.3にしてみた」とかいう記事をアップしたのですが、今日、@wokamoto さんから、

とかいうご意見を頂いて、確かにそっちの方が楽そうね、ってことで remi で php をインストールし直すことにしました。
 サーバのご利用は、標準のレポジトリ、かつ、yum で管理出来る範囲で、というものぐさ運用方針を取っているのですが、make とかするよりは remi レポジトリ使った方が簡単だよなー、ってことで。

remiレポジトリのインストール

 そんなわけでまずはremiレポジトリのインストール。remiたんをインストールするにはEPELレポジトリも必要みたいなので、一緒にダウンロードしてインストールします。

# wget http://download.fedora.redhat.com/pub/epel/5/x86_64/epel-release-5-4.noarch.rpm
# wget http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-5.rpm
# rpm -Uvh epel-release-5-4.noarch.rpm remi-release-5.rpm

 以上でインストール完了。

 /etc/yum.repos.d/remi.repo の中にある enabled の設定は「enabled=0」のままにしておいて、必要なときだけ yum で「–enablerepo=remi」とするのが好みです。

phpのインストール

 たぶん、普通は

# yum --enablerepo=remi update | grep php

とでもすれば、一発でphpのアップデートが完了するんだといます。

 ですが、今回はphp53パッケージからのアップデートなので、(先回と同じように)以下の手順を踏む必要がありました。(なんという二度手間。)

  1. 下準備
  2. httpdの停止
  3. php53のアンインストール
  4. phpのインストール
  5. httpdの起動

 やってることは先回とほとんど同じなので、今回はざっと流していきます。

 まずは下準備。インストールされているphp関連のパッケージを確認。どこかにメモ。

# yum list installed | grep php
php-pear.noarch         1:1.4.9-6.el5     installed
php53.x86_64            5.3.3-1.el5_6.1   installed
php53-cli.x86_64        5.3.3-1.el5_6.1   installed
php53-common.x86_64     5.3.3-1.el5_6.1   installed
php53-devel.x86_64      5.3.3-1.el5_6.1   installed
php53-gd.x86_64         5.3.3-1.el5_6.1   installed
php53-mbstring.x86_64   5.3.3-1.el5_6.1   installed
php53-mysql.x86_64      5.3.3-1.el5_6.1   installed
php53-pdo.x86_64        5.3.3-1.el5_6.1   installed

 続いてhttpdを停止。

# service httpd stop

 php53をアンインストール。

# yum remove php53 php53-*

 phpをインストール。この時、「–enablerepo=remi」としてremiレポジトリを有効にするのを忘れないようにしましょう。忘れるとVer.5.1.6とかが入っちゃいます。php-mcryptもyumでインストール出来ます。とっても便利。

# yum --enablerepo=remi install php php-cli php-common php-devel php-gd php-mbstring php-mysql php-pdo php-mcrypt php-pear

 全部書かないでも、php-cliとphp-commonはphpを、php-pdoはphp-mysqlを、それぞれインストールすれば依存関係で一緒にインストールされます。

 php53をインストールするとき、mcrypt.ini を作って php.d に入れていた場合は、php.d の中に mcrypt.ini.rpmnew というファイルが出来ていると思います。中身を確認して、mcrypt.ini.rpmnew と mcrypt.ini のどちらかを mycrpt.ini として保存・編集すれば良いと思います。自分は以下のようにして上書きしました。

# mv mycrypt.ini.rpmnew mcrypt.ini

 最後にhttpdを起動。

# service httpd start

 何事もなく httpd の起動が完了し、phpinfoや設置したphpがちゃんと動いてるのが確認出来たら状況終了です。

 ついでに、なんかAPC動いてないっぽいって人は、APCを再インストールすれば動くかも。

# pecl channel-update pecl.php.net
# pecl uninstall apc
# pecl install apc

 channel-update の部分は、最近やった人は飛ばしてもいいかもです。

という感じ

 やっぱ、yumでインストール出来るのは簡単で良いですね。ついでにmysqlもアップデートしたらなんか訳分かんないことになってすげー焦ったのですが、それについてはまたの機会に。(またの機会に書くネタが溜まってく……)

参考

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