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新潟県立歴史博物館 2011 夏季企画展「越後の大名」に行ってみた

Date 2011/08/10 21:06  Modified date 2016/05/10 Author Yutaka  Tags 企画展・特別展 博物館 新潟県立歴史博物館 行ってみた

 春季企画展に続き、夏季企画展「越後の大名」の内覧会にお邪魔してきました。大名! 甲冑! とくれば、戦国時代! と思ってしまうところですが、ちょっと違うんだなーこれが。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 東日本大震災直後の春季企画展では省略された開場式ですが、今回はしっかりと行われました。テープカットがある開場式の参加は今回が初めて。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 テープカッターズは左から、

  • 新潟県 県民生活・環境部長 中村稚枝子さん
  • 長岡藩牧野家当主・長岡市立科学博物館名誉館長 牧野忠昌さん
  • 長岡市副市長 大野勉さん
  • 新潟日報社 長岡支社長 中村正美さん
  • NST 役員待遇 事業担当 古塩充さん
  • 新潟県立歴史博物館友の会 会長 鈴木重壱さん

となっております。
 「長岡市長、イケメン度上がってね?」と思ったら市長代理で来ていた副市長でした。そして日報の長岡支社長はicoroと同じ旧・三島町出身。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 はい、カットー。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 そして、注目すべきはやはり「殿さん」こと牧野さん。テープカット開始から終了までの姿勢が良すぎる。今、歴女の間で「ちょーカワイイ」と大人気の殿さんですが(ちょっとウソついた)、その人気の秘密はただカワイイだけではない、この端々に現れる気品にあるのかもしれません。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 そんなこんなで会場です。

内覧会!

 今回の夏季企画展「越後の大名」の内容は、以下の4つのカテゴリで構成されています。

  • プロローグ 上杉景勝の会津移封
  • 第一章 越後一国支配の時代 -越後近世社会の幕開け-
  • 第二章 小藩分立と越後の大名
  • エピローグ 越後の大名ゆかりの調度品

 「大名!」と言われて「戦国!」とパブロフっちゃいそうになる人は少なくないと思いますが、今回の企画展で紹介されているのは戦国時代が終わったあたりから、廃藩置県が行われる明治初期のあたりまでの時代です。言い換えると、「天地人」から「峠」の間という感じ。

プロローグ 上杉景勝の会津移封

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 プロローグではごく簡単に、越後を統治していた上杉景勝が会津に移封されたこととその後が紹介されています。
 会津に移されてがんばって統治しても、関ヶ原合戦を境に会津120万石から米沢30万石に減俸となっちゃうあたり、なんというか無情を感じてしまう僕はダメな子。

第一章 越後一国支配の時代 -越後近世社会の幕開け-

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 ここからは上杉氏が会津に移った後の越後のお話。景勝が会津に移った後、越後はまず堀氏の統治下に入ります。
 書状や肖像画などありますが、やはり目を引くのはパンフレットにも使われている甲冑、「紅糸釘抜紋柄威二枚胴具足(くれないいとくぎぬきもんがらおどしにまいどうぐそく)」。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 堀氏がお家騒動で改易(平たく言うとクビ)になった後、越後を統治したのが松平忠輝です。忠輝が築城した高田城は、現在は高田公園となっています。東半分は土塁の撤去や堀の埋め立てにより、当時の姿をほとんど残していませんが、西半分にはまだ面影を見ることが出来ます。

 高田公園の地図や航空写真を見ると西半分と東半分の違いがよく分かりますね。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 そんな松平忠輝ですが、大坂夏の陣の出席に遅れてしまい、「遅刻とか無いわー。マジ無いわー。」ってことで、領主をクビ(改易)になります。実際の所、理由は遅刻だけではなく、そもそも家康パパに嫌われていたとか、なんかいろいろあったみたいです。時代が変わっても人がやる事ってのはあんまり変わらないですね。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 忠輝の改易後、越後はいくつかの小藩に別れることになります。
 写真左にあるカイコガの頭みたいな形の鎧は大坂の陣の後、三条藩に移封となった一橋長勝の鎧「伊予札腰取二枚胴具足(いよざねこしとりにまいどうぐそく)」。
 そして、右の長ーいものは長岡藩に移封となった堀直寄の兜「銀箔押鯰尾形兜(ぎんぱくおしなまずおなりかぶと)」です。銀が酸化して黒くなっていますが、元は銀色に輝いていたみたいです。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 「伊予札腰取二枚胴具足」の兜にある、べっこりヘコんだ跡は銃弾の跡だとか。

第二章 小藩分立と越後の大名

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 松平忠輝の改易と共に越後の一国支配は終わりを告げ、越後はいくつかの小藩に別れることになります。ここではそんな小藩の中から明治期まで続いた、糸魚川、高田、椎谷、長岡、与板、三根山、村松、新発田、三日市、黒川、村上の11藩を紹介しています。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 長岡藩牧野家初代藩主 牧野忠成の像。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 こちらは現代の殿さん。似てる……?

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 与板藩の井伊家に家宝として伝わってきた「孔雀尾具足陣羽織(くじゃくおぐそくじんばおり)」。その名の通り、孔雀の尾羽が張り詰められています。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 村上藩内藤家三代藩主の内藤信思の花押印。「花押」はいわゆるサインの変わりです。高田純次は毎回サインの形が違うらしいですが、それと同じように(?)複数の花押を使い分ける人もいました。
 花押印はそれをハンコにしたもの。歴博で土日祝日に行われている体験コーナーでは滑石を削って花押を作る体験もあるので、興味がある方は是非。

エピローグ 越後の大名ゆかりの調度品

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 最後は大名が使っていた調度品の展示。

そんな感じ。

 今回の企画展、何点か甲冑の展示もあったりしますが、基本的には書状のような展示が多め。なので、見た目の面白味にはちょっと欠ける印象があります。

 icoroお奨めの楽しみ方としては、まずは1回行って、ミュージアムショップで図録を購入。図録を熟読した後、2回目に行くと展示の背景がよく分かって面白いと思います。図録は読み応え抜群の111ページ。価格700円はお値打ちプライス。

 また、今回の企画展も過去の半券の提示によって観覧料が2割引になるので、リピートを考えている人は半券を大事に取っておきましょう。

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 平日午後の特典としてプレゼントされている博物館のオリジナルエコうちわの提示でも、観覧料が2割引になります。さらにこのうちわ、秋季企画展として予定されている土偶展も2割引になるとのことなので、これは是非手に入れておきたい!

新潟県立歴史博物館 - 越後の大名

 しばらくお休みしていたミュージアムショップも復活。ちょっと変わったアイテムとしては、酒を注ぎすぎると底から全部流れ出してしまう「十分杯」があります。icoro関根がちょー欲しがってました。でも、そんなにお酒飲まないし、1個1,000円もするので購入躊躇中。透明の十分杯があったら欲しいかも。

参考

NHK大河ドラマ 天地人 完全版 第壱集 [DVD]

  • 販売元:ジェネオン・ユニバーサル ( 2009-11-26 )
  • 時間:1187 分
  • 7 枚組 ( DVD )
  • 定価:¥ 44,100

  • 著者/訳者:司馬 遼太郎
  • 出版社:新潮社 ( 1993-06-01 )
  • 単行本:711 ページ
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