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長岡花火のUSTREAMで思った、僕らがこの町で出来ること

Date 2010/08/05 22:01  Modified date 2016/05/10 Author Yutaka  Tags Ustream 長岡まつり 長岡まつり2010

 1日ぼーっと過ごして、長岡まつりの興奮と疲れがようやく過ぎ去ったかなぁ、と言う気がしている今日この頃。
 「打ち上げ」っていうイベントは、この興奮やらなんやらのはけ口として存在してるんですね。今まで「打ち上げ」というイベントに必要性を感じていなかったのですが、今回は、なんかこう、「イートラストすげーよ!icoroさん役立たずでマジ反省してます!フミコーもう泣いちまえよ!って、あれ?なんでレゾさんいるの?」とかやりたい気分です。ですが、それはまあ、そのうちということで。
 今回は打ち上げ替わりに、長岡花火のUSTREAMに少なからず関わって思ったことをテキストにまとめてみたいと思います。

 知っている方は知っていると思いますが、icoroは「新潟県」をホームとし、主に新潟のネタを記事にして公開しています。ホームが長岡なのでどうしても長岡周辺のネタが多くなってしまうのですが、その辺はご愛敬と言うことで。

 ですが、正直なところ、新潟ネタでアクセスを稼ぐことについては、昨年頃からすでに限界を感じていました。そのため、昨年夏頃からは別のブログで書いていたIT系のネタをicoroに統合し、それに加えて、全国ネタもちょいちょい挟むように方針を変更しました。

 実際、今年に入ってからのアクセスを稼いだ記事を見ると、そのほとんどが「全国ネタ」(ITネタなど、新潟県に限らないネタをicoro内では全国ネタと呼んでいます)となっています。あと、スワミルクヨーカンのようなテレビで放送されたものについての記事と長岡まつりのような大きなイベントの記事。しかし、これらは広く全国で認知されているので一種の「全国ネタ」と言っても良いような気もします。

 また、icoroは検索でたどり着く人が全体の8割となっています。なので、検索する人の母数が圧倒的に多い「全国ネタ」の方がアクセスを稼ぐことは自然な事とも言えます。
 アクセスしてきた人の地域を見ても、新潟よりも東京の方が多いです。これも、絶対的なPC人口(というかIT人口というか)の数を考えれば当たり前のことでしょう。東京の総人口は新潟県の6倍。ITについてのリテラシーが高い人間の割合は東京の方が高いと予想できるので、PC人口は6倍以上であることは間違いないと思います。

(ITを使いこなすにはある程度の知能が必要だと思うし、ある程度の知能を持った人って都市に出ると思う。一部の人間はIUJターンなどで地方に戻ることもあるけど、そういった人は全体の数%くらいのものではないかと思う。その中でも「地元のために何か出来ることはないか」という志を持って戻ってくる人はほんのわずかだと思う。ほとんどの人は、たぶん、都落ち。
 語弊を恐れずに言うなら、田舎に残ってるのは老人と使えない大人、そしてそれらを食い物にする賢い大人だと思っている。正直な話。てか、ここまで言って語弊もクソもないか…)

 さて、商売は人の多いところでするのが基本です。ネットでは「人通り」なんてものは見えないので、被検索数の多いキーワードでしょうか。(その理屈で言えば、人口の少ない和島くんだりで塾なんてやって、新潟のネタをブログに上げてるicoroさん脂肪。)
 そう考えると、とっとと新潟ネタなんてやめて、都会相手に全国ネタ書いた方が良さそうです。

長岡花火のUSTREAM

 結構マジでそんなことを考えていたのですが、そんな中、長岡花火のUSTREAM(以下、Ust)が世界一をたたき出したことは、自分にとって大きな衝撃でした。
 いや、衝撃というのはちょと違う。自分の考え方を変えるきっかけのような、これによって壁を突き抜けるための方法が分かりかけたというか(分かってはない)、今まで見えなかった次の部屋への扉が、そこにあることが分かったというか。とても静かなパラダイムシフトとでも言うか。でもシフト出来てない!出来ない!みたいな。

 「世界一」と言っても、その日のうちで最高の瞬間最大視聴者数を出したと言うだけで、年間で見ればもっと上の動画はあると思います。っていうか、あります。いいともの前説が8,300人を記録しています。

番組開始前から4000人以上が待機していたが、11時50分の開始から次第に視聴者が増え、終了間際の12時前には8300人を超えた。配信は23日まで5日連続で行われるが、公開初日、そして普段は見られないテレビ番組の前説ということで興味を持った人が多かったようだ。
「いいとも!」前説、視聴者数8300人超え – 芸能 – SANSPO.COM

 また、今年の長岡花火は2日間合計で90万人が見に来たそうです。

 長岡市の信濃川河川敷で2、3両日、長岡まつり恒例の大花火大会があり、延べ90万人が夜空を焦がす花火の競演に酔いしれた。
asahi.com:長岡まつり花火2万発に90万人-マイタウン新潟

 それに比べればUstの合計視聴者数の4万人は決して多い数字ではありません。一部のネットユーザが盛り上がっていたと言われても仕方ないレベルの数です。実際、長岡花火のUstの事など、多くの人は知らないのではないでしょうか。今のところ、新潟日報にもこの話は出てないですし。

 それでも。

 このUstは、少なくとも自分にとって、意味のあるものだったと思います。「世界一」とかは自分にとってはあんまり重要ではないです。ないよりはある方が分かりやすいという程度のものです。前述の記事のタイトルに「世界で一番」という文句を入れたのは、その方がセンセーショナルでアクセス稼げると思ったから。(大事なことは小さな声で語られる。)

 大事なのは、「この町にいながら世界と繋がることが出来る」ということです。

 これまで自分の中には「世界の中で、世界を相手にする」か、「この町で、この町を相手にする」選択肢しかありませんでした。でも、今回の長岡花火のUstは「この町で、世界を相手にする」という選択肢があることを示してくれたように思えるのです。
 いや、icoroを始めた時点から「この町で、世界を相手にする」という組合せは頭の中に存在してはいました。ただ、イマイチ現実味がなく、「この町で、この町を相手にする」事に落ち着いていたのです。
 今回の長岡花火のUstは、「この町で、世界を相手にする」、その可能性を示してくれたと思います。

「この町で、世界を相手にする」ために

 発信する以上は、世界レベルの技術とコンテンツが必要だと思います。

 といっても、技術面では、数年前にはNHKでしか撮ることの出来なかったハイビジョン映像が、最近はその辺の電気屋で売られているカメラで撮れるようになっていたりして、それなりのものが結構簡単に手に入ります。
 何年か前にテレビの取材を受けたときに(icoroで、ではないですが)、テレビ局のカメラマンが「このカメラよりもそのハンディカムの方が良い映像撮れますよ」とテレビ局で使われているカメラ指しながら言っていました。
 ただ、簡単に手に入るからこそ、それ以下のクオリティだと圧倒的に不利になるのです。

 コンテンツは技術よりも難しいところです。
 やってる本人が面白くなければ他の人だって面白くない、という意見には同意です。でも、主催者側のマスターベーションになってしまってはいけないとも思います。icoroをやっているとさまざまなイベントの情報が目に入ってくるのですが、「これ、マスターベーションになっちゃってるよなぁ」というものが結構あります。

 そうなってしまう原因の多くは、他を見てないことにあると思うんですよね。旧三島郡あたりでまことしやかに語られる小話がありまして。

 高校の友人Y君(与板出身)が「与板のまつり、ホント、マヂすげーからっ!」と騒ぐので、関原まつりではなく(関原まつりと与板十五夜まつりは開催日が結構かぶる)与板まつりに行くことにしたS君(関原出身)。
 そして当日。「な、すげーだろ!何でも食えよwww」とはしゃぐY君の横で、あっけにとられた顔をしているS君がつぶやいた。

「え…関原の方がよっぽど規模でかいんですけど…」

 まあ、若いときは世界も狭いのでそういうこともありますが、いい歳したおっさんでも結構こういうレベルな事があります。年を取るとそれを指摘してくれるS君のような友人も減ってしまって、なかなか気付きにくくなる分、若い子よりもタチが悪いかもしれません。

 いずれにしても、出来るだけ外の世界も見てみるというのは大事なことだと思います。

 そんなこんなで今回のUstですが、たぶん、あれ以上画質が悪くても、音質が悪くても、回線が細くても、ダメだったと思います。最近はiPhoneでも気軽にUst出来ますが、デジタルハイビジョンの映像になれてしまった現代人が、iPhoneの画質に満足できるわけないです。
 また、映像のクオリティが高くても、佐野・中島コンビの花火解説がなかったら記録は出なかったと思います。斉藤さんの交通情報がなければ、二日目もみようと思った人は若干減っていたんじゃないかと思います。

 個人的に「ちょっと中の人だけ盛り上がり過ぎたかなぁ」という気もするのですが、Ustのソーシャルストリームやコメント欄を見る限りでは、否定的な発言は少ないようなので、許容範囲かな、と思っています。
 あと、FMながおかにはicoroよりも、もっとコメントくれた人をいじって欲しかったかも。楽しかったので、その時はそれはそれでっていう感じだったのですが、今はちょっと反省しております。。

と言う感じでグズグズのまとめ

 地方だからと言ってなにかを諦める必要はないんだな、ということだけは分かりました。むしろ、ネットを活用する場合は、土地やら人件費やら物価やら食い物やらが安く手に入る地方の方が有利だと思います。

 大事なのは、自分が何処にいて、何処を相手にするか。今まで、「何処を相手にするか」については考えていたのですが、自分の立ち位置まではあまり気にしたことがありませんでした。

 大手のメディアは「日本にあって、日本を相手する」というポジションにあるように思いますが、地方でいきなりそれを実現するのは、なかなか難しい事です。そんな中で、長岡花火のUstは「この町にあって、世界を相手する」、一つの例を示してくれたと感じています。

 だらだらと書いてきましたが、今のところ自分が掴んでいるのは、「この町で、世界を相手にする」ということだけです。そのためにどうしたらいいかとかはよく分かっていません。それはおいおい考えていきたいと思っています。

 他にも長岡花火の人気が上がることで、長岡駅前のシャッター街を何とか出来るんだろうか?とかも考えていたのですが、これとはあんまり関係ない話ですし、考えもあんまりまとまってないですし、ただでさえ長いテキストがさらに長くなりそうなので、今後機会があったら書きたいと思います。ではでは。

参考

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

  • 著者/訳者:村上 春樹
  • 出版社:新潮社 ( 1997-09-30 )
  • 文庫:312 ページ
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