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GIGAZINEの人材募集記事に思う、僕が記事を書き続ける理由

 世界で最も影響力のあるブログとして、英国のガーディアン紙や米国のタイム誌などにも登場したことのあるブログ「GIGAZINE(ギガジン)」が記者・編集の募集をしています。
 これまでにも人材募集はあったのですが、今回はちょっといつもと事情が違うみたいです。

2007年の秋以降、ことあるごとに人材を募集してきましたが、今回はさらにもう一段階上のレベルアップを目指し、これまでとはまったく違う視点と条件で人材を募集することにしました。
【求人募集】GIGAZINEのために働いてくれる記者・編集を募集します – GIGAZINE

 最初はまたいつもの記者募集記事かと思っていたのですが、記事本文を読んでみたら、なにやらただならぬ雰囲気。どうやら、GIGAZINEのメンバーを刷新するつもりでいるようです。
 その原因は、簡単に言うと「GIGAZINEのメンバーが『ブロガー』ではなく、『正社員』になってしまったから」と言う感じでしょうか。

が、自分の好きなことや趣味をコアとして記事にすることを拒絶したり、編集長やデスクからの業務命令を拒否したり、挙げ句の果てには赤字を垂れ流しているにもかかわらず「もっと金を寄越せ」というようなことを言い始める編集部員が出るに至り、これを機にGIGAZINE内の刷新を図ることを決意しました。
【求人募集】GIGAZINEのために働いてくれる記者・編集を募集します – GIGAZINE

 GIGAZINEで記事を書いている人って、ホントに記事を書くのが好きで書いてるんだと思っていたので、GIGAZINEの内部がこんな事態になっていたというのは個人的に(というかicoro的に)かなり意外でした。(てか、自分の好きなことや趣味をコアにせずに記事書けるとか、ある意味すごいんだが。)

 icoroで記事を書くようになってからとくに思うのですが、物書きの仕事って、朝8時から17時まで働けばOKとか、就業時間内に仕事を終わらせたものが優秀とか、そういうのものではないんですよね。
 1日のうち、実際に記事を書いてる時間自体は8時間に満たないかもしれません。が、情報に対するアンテナは、極端な話、朝起きてから夜寝るまで常に張りっぱなしです。起きている時間全てが取材の時間といっても過言ではありません。

 たとえば、決算の時に「これは仕事での外出ですか?それともプライベートでの外出ですか?」なんていう質問を税理士からされることがあるのですが、そもそも自分に仕事とプライベートの区別が存在しないので、その質問自体があさってなものに感じてしまうわけです。(税務上、区別を付ける必要があるというのは分かるのですが。)
 たとえば、遊びに行くつもりだったのに、ふたを開けてみたらなぜかicoroの取材になっていたなんて事はしょっちゅうです。で、それについて、「じゃあそれは仕事ですか?プライベートですか?」と聞かれても、「いや、どっちでしょうねぇ…?」というビミョーな返答になってしまうわけで。。

 なので、

これが単純な肉体労働であれば、時給的発想があってもそれでいいかもしれませんが、GIGAZINEの記事作成・取材などはそれ自体が自分自身を鍛えて磨き上げるという完全な知的かつ創造的な仕事となっており、自分の持っている時間すべてを常に注ぎ込んでこそ良い記事ができあがるものです。実態としては、作家や芸術家のようなものに極めて近かったのです。世間一般の「仕事は仕事、プライベートはプライベート」という価値観とは真逆の価値観、それが必要なのです。会社にいる間だけ記事を書いて、自宅にいる間は遊んでプライベートをエンジョイするというようなタイプの人間では決してできないことだったのです。
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という部分に関しては同意せざるを得ない。それくらいでないと毎日記事を上げ続けるなんて無理だと思います。最初のうちはなんとかやり過ごせるかもしれませんが、そのうち精神的にやられます。

 公私関係なく働いてくれ、というふうにも見えますが、なんていうか、たぶん、そういうんじゃないんですよね。心構えというか。つまり、本当に記事を書くことが好きで、記事を書いて出来る限り多くの人に見てもらえることが一番幸せなことだ、と思えるかどうかってところじゃないでしょうか。あるいは、記事を書くことが己の使命というくらいのストイックさをもっているとか。
 感覚的にはマンガの「バクマン。」に通ずるものがあります。(まだ読んだことがない方は読んでみると良いかと思います。)
 別の例を挙げるとしたら、「最初、ダイエットのために仕方なく筋トレ始めたけど、体重減り始めたら楽しくなった。結果、目標は達成したし、筋トレする必要ないんだけど、習慣になってしまったので、しないと気持ち悪いから今もしてる。」という感じ。

 もちろん、全員が全員、そのような仕事の仕方(というか生き方)が出来るわけではないと思うので、その辺は適宜淘汰があっても良いのではないかと思います。何事にも向き不向きはあると思うので。

 まあ、アクセス数がうちとGIGAZINEじゃ桁違いなので、うちが偉そうなことを言うのはお門違いだとは思うんですけどね。。
 あと、経営的な部分を全部やってもらえるなら、これほどありがたい話はないなぁ、と思ったり。。勤務地が大阪ではなく、せめて関東圏だったら自分も手を上げたかもしれん。。

参考

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

  • メーカー:集英社
  • カテゴリ:コミック

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