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新潟県がEVの充電設備導入補助金を公募。充電スタンドは普及する?

Date 2010/05/28 10:59  Author Yutaka  Tags 新潟県 電気自動車

 新潟県がEV(電気自動車)の充電設備を導入する場合に使える補助金の公募をしています。「ガソリンスタンド」ならぬ「充電スタンド」普及への第一歩?

県では、電気自動車等の普及の促進のため、充電設備の導入費に対する補助の平成22年度の公募を開始します。
新潟県:平成22年度電気自動車等の充電設備整備への補助の公募を開始します。

 補助金の対象となるのは、EVなどの充電に利用される急速充電器と普通速充電器です。法人や団体、個人事業者、地方公共団体がこれらの充電器を設置する場合、その購入費や設置工事費などに対して補助金を受けることが出来ます。
 補助率は経費の1/2(ただし、急速充電器1基あたり100万円、普通速充電器1基あたり10万円が上限額)となっています。

 また、条件として、以下のような項目が挙げられています。

  • 充電器設備は県内に設置され不特定多数の者が利用できること
  • 充電器設備は新規で導入するものであること
  • 事業主体がリース会社の場合にあっては、リース料金が補助金相当額分減じられること

 「不特定多数が利用できるもの」ということは、ガソスタ的な利用を想定してるのかなぁ、と思ったり。

EVの充電スタンドは普及するか

 先月、EVで東京から新潟まで走るというイベントが行われましたが、スケジュールを見ると、どうやら充電するのに2、3時間かかるようで、やはりネックは充電時間だなぁ、と思いました。

 ガソリン車は5分もあれば給油が完了し、一回の走行距離は600km(軽自動車の場合)。一方のEVは急速充電器を使っても80%まで充電するのに15-30分かかり、仮に満充電であっても走行距離は160km(三菱のi-MiEVの場合)です。
 ガソリンを補給するみたいに手早く充電できるようになるか、一日中充電なしで走り回れるようになるかしないと、ガソリン車を完全に置き換えるのは難しいと思います。

 一方で、「ガソリン車を完全に置き換える」というのではなく、通勤や買い物に用途を限定すれば、現状でもそれなりに使えるとは思います。
 160km走れれば、長岡から新潟まで往復できます。通勤用途としては十分なスペックです。家庭用電源で空の状態からフル充電するには10数時間かかるようですが、通勤・買い物用途ならば、空になるまで走る、ということもほとんどないでしょうから、1晩あれば充電出来そうです。

 ただ、そうなると充電スタンドの存在意義は薄れてしまう気もします。家と会社の間を往復する分はあるので、あまり外で充電する必要がないわけで。「昨日、寝る前に充電し忘れた!」とか、仕事が忙しいために「家は着替えをしに行くところ」という人が利用するくらいでしょうか。
 「ガソリンスタンド」が「充電スタンド」に変わるだけ、という事はないんじゃないかなぁ、と言う気がします。

EVの充電はビジネスに出来るのか

 おそらく、充電はビジネスにもしにくいのではないかと思います。電気はガソリンよりも単価(っていうのだろうか?)が安いだけでなく、充電に時間がかかるため、客の回転率も悪いです。これは、商売する側としては余り嬉しくありません。

 たとえば、i-MiEVの場合、1回の充電にかかる電気代はわずか400円です。満充電状態で160km走るとすると、単位距離あたりのコストは2.5円/km。夜間電力などを利用すれば、更に安くすることが出来ます。
 一方で、現在のガソリン軽自動車の場合、燃費を20km/L、かつ、ガソリン価格を140円/Lとすると、単位距離あたりのコストは7円/km。
 EVのコストはガソリン車の約1/3です。

 これはつまりどういう事かというと、ガソリンスタンドがどんなにがんばっても売上は現在の1/3にしかならない、と言うことです。しかもこれは、「充電は充電スタンドでしかしない」という前提においての数字です。ガソリンと違って電気は自宅で充電出来ますから、実際には「ほとんどお客が来ない!」という状態に陥るのではないでしょうか。燃料費が、「フリー(クリス・アンダーソン著)」で言うところの「安すぎて問題にならない」というレベルになりつつあると思います。

 そうなると、コンビニやスーパーなどにおまけ的に充電スタンドが併設される、というのが一般的になるかもしれません。「いくら以上お買い上げで充電無料!」とか。あと「チャージカフェ」とか。飲食メニューやマッサージとか提供して「車をチャージしている間に、自分もチャージ!」みたいな。

 いずれにしても、現在ガソリンスタンドを経営しているところは、将来的(10年以上先とか)にコンビニなどに改装する方向に変えていった方が良いかもですね。
 あるいは、燃料電池車はとりあえず水素スタンドが必要となるようなので、燃料電池車の普及を待つとか。ただ、それにしても単位距離あたりコストは電気自動車並みのようなので、それだけで商売するのはやっぱり難しい気がします。

参考

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  • 著者/訳者:クリス・アンダーソン
  • 出版社:NHK出版 ( 2009-11-21 )
  • ハードカバー:352 ページ
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