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CentOS on Slicehost – yum-cron、loglotateを設定する

 全国30万人くらいのレンサバ難民の皆様、こんにちは。
 先回はPostfixを使ってメールの送信が出来るようにしました。今回はyum-cron、loglotateの設定をします。いわゆる落ち穂拾いです。基本的なサーバの設定はこれで終了。

 いつもどおり、作業はrootに化けてから行います。

アップデート

 最初にCentOSのパッケージをアップデートしておきます。以下のコマンドを実行するとべろべろーっとなんかいろいろ出てきて勝手にアップデートしてくれます。

# yum update

yum-cronを設定

 アップデートは割とちょくちょくあったりします。セキュリティのためにも最新のアップデートはちゃんとしておきたいところです。かといって、毎日サーバにログインしてアップデートのコマンドを実行するのは現実的ではありません。
 そこで「yum-cron」。「yum-cron」を使えば、パッケージを自動更新してくれます。

 インストールするには以下のコマンドを叩きます。途中、インストールするかと聞かれるので、yと入力します。

# yum install yum-cron

 デフォルトの設定で自動的にパッケージを更新してくれます。
 ですが、何が更新されるのか知っておきたいのと、なにより、アップデートマニアとしては「アップデート作業自体は自分でやりたい!」という理由により、更新のチェックだけしてアップデートはしない設定に変更します。
 勝手にアップデートしてもらって結構という方は、この部分は飛ばしてくだしい。

 まず、yum-cronの設定ファイルをviで開きます。

# vi /etc/sysconfig/yum-cron

 以下のように編集します。

# Don't install, just check (valid: yes|no)
CHECK_ONLY=yes
# Don't install, just check and download (valid: yes|no)
# Implies CHECK_ONLY=yes (gotta check first to see what to download)
DOWNLOAD_ONLY=no

 更新のチェックとダウンロードはして、インストールはしない場合は「CHECK_ONLY=yes」「DOWNLOAD_ONLY=yes」。
 ダウンロードの時間も楽しみたい人は「CHECK_ONLY=yes」「DOWNLOAD_ONLY=no」とします。
 更新があるとroot宛てにメールが来ます。

 設定したらyum-cronを起動。

# service yum-cron start

 ついでにサーバを再起動したときに自動起動するように設定します。

# chkconfig yum-cron on

 ちなみに。
 yum-cronをインストールすると、一緒にcorntabがインストールされます。crontabはlogを自動的に整理してくれるlogrotateなどを機能させるのに必要。yum-cronはいらないけど、corntabは必要と言うときは、以下のようにコマンドを実行すれば、インストールされます。

# yum install crontab

logrotateの設定

 放っておくと知らないうちに大変な量になってサーバ容量を圧迫しかねないlog。
 logrotateは、その名の通り、logの切り分けとローテーションを自動的にしてくれるソフトです。

# yum install logrotate

 デフォルトでは1週間分のログを4セットまで(つまり過去4週間分)保存するようになっています。設定を変更したい場合は、「/etc/logrotate.conf」を編集します。
 また、ログファイル毎に異なるローテーションの設定を行いたい場合は、「/etc/logrotate.d」ディレクトリの中にあるファイルを編集します。

 以上で、基本的な設定は完了です。
 あとはApacheやMySQLなどを適宜インストールしてサーバを構築していきます。その辺の設定はまたの機会に。

参考

標準テキスト CentOS 8 構築・運用・管理パーフェクトガイド [CentOS Stream対応]

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