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抗議のために停止していたブログ「棚田情報」が更新再開

 十日町市観光協会が運営するブログ「棚田情報」。訪れる人のマナーの悪さに地元の人から苦情が出たため、抗議の意味もこめて更新を停止ししていましたが、更新を再開したようです。でもなんかあんまりな雰囲気が。icoroが一言物申すっ!!

春以来、心無い方たちの棚田訪問から、ブログの更新を止めていました。
集落でも 「せっかく、秋の棚田・水鏡の棚田を心待ちしているだろうから」 と言うことで、情報を更新して行きます。
 しかし、又、集落の苦情が出るようでしたら、更新をストップします。
棚田情報 » Blog Archive » まつだい棚田情報

 更新を止めるという抗議の仕方もあるんだなぁと思っていたのですが、更新しなければ伝わらないということに気づいたわけで。マナーが悪いのならその様子を取り上げた方がメッセージ性があるのでは?というようなことを書こうと思っていたのですが、なんかそれだけじゃ収まらない。ちょっと辛口です。

 まずは前回の記事。最後の更新は5/1。住民から出た苦情の内容について書かれています。

「最近非常にマナーの悪いやつらがいる。特に今年はひどいもんだ!」と集落では怒っています。
山菜や畑のものまで採って行く。ゴミは散らかしっぱなし。どこまでも入っていく。夜中でも爆音で集落を走っていく。会っても挨拶もしない。  ホームページで宣伝してるから変なやつが来る。
 などと言われています。
棚田情報 » Blog Archive » 棚田の観光・撮影のマナーについて

 「ホームページで宣伝してるから変なやつが来る」の一言と、マナーの悪さに抗議する意味で更新を停止した様子でした。それから約6ヶ月の間を置き、10/29に更新を再開。紅葉を一緒に楽しめる秋もまた棚田が美しい時期のようです。

集落でも 「せっかく、秋の棚田・水鏡の棚田を心待ちしているだろうから」 と言うことで、情報を更新して行きます。
 しかし、又、集落の苦情が出るようでしたら、更新をストップします。
棚田情報 » Blog Archive » まつだい棚田情報

 今回の更新の再開は地元の方から意見があったようです。あれ?地元の方が反対したから更新を停止したんじゃ?なんだか意見がぶれています。言い回しの問題だと思うのですが、あまり好意的ではない、上から目線という印象を受ける文章です。

 観光地化にすることに対して地元の人の意見が分かれている?観光協会とうまくいっていない?などと推測してしまいます。地元の人を立てる必要がある立場のため、こういった書き方になったのだと思いますが、せっかく更新を再開したのにこれではマイナスイメージ。観光に行こうと思った場所を調べている時に、こういうごたごたした様子を見ると行く気をなくす人もいるのでは。自分なら行きたくないです。地元の人も歓迎してくれなそうなイメージを持ちます。

 また今年マナーの悪さが目立つのは、高速道路の割引きや「サザエさん」のオープニングに取り上げられた事による客数の増加によるものだと思います。サイト、ましてやブログはほとんど関係ないのではないかと。
 「夜中でも爆音で集落を走っていく。」というあたりはどう考えてもブログは関係ないと思うのですが。爆音がでる様な車に乗っている人間が棚田に興味を持ち、ブログを見るとは思えません。何より、夜に棚田は見えないです。
 マナーの悪さに対する怒りの矛先が見当違いの所に行ってしまっていると思います。

 新潟全般に言えることなのですが、観光地の基本である「もてなし」の意識が薄いのではないかと思うのです。情報を出し、来て頂き、楽しんで帰ってもらう。その気持ち、そしてそのクオリティを高めていくことが「もてなし」だと思います。それができなければどんなに良い観光資源があったとしても魅力のない場所にしかなり得ないのではないかと。
 抗議をするのも、情報を出すのも、言い方一つで相手が受ける印象は変わります。もてなすということを考えればこうはならない、という事が多くあると思うのです。観光情報は出してあげるものじゃないはず。
 もてなしの意識ついでに、新潟県内の観光地の売店で買い物をすると、レジのおばちゃんが暗いと感じる所が多くあります。他の観光地の方は元気で、やる気があふれています。もてなしの意識ってこういう所にも表れると思うんです。(県民性もあると思いますが。だとしたら、新潟県は観光地に向いていない土地ということになってしまいますね。)

 あと、ブログは更新しなければ埋もれて行くもの。なので更新を止めるという方法は一番伝わらない。ブログは続ける事に意味があります。
 新潟はまだまだネットを使いこなせていません。新潟の観光をどうにかしたいのなら、ネットでの情報の出し方と、もてなしの意識を変える必要があると思うのです。

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