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Categories技術家庭科

「磁気イオン水」の比熱を計算してみた

Date 2009/07/25 20:33  Modified date 2011/12/04 Author Yutaka  Tags

 最近、テレビやラジオでよくCMをしている「クリアウォーター21」と言うものが気になってサイトを見てみたのですが、ちょっと引っかかることがあったので計算してみました。

普通の水道水より沸かす時間が1割ほど短縮されるので、月々500~1,000円ほど節約できるので家計も大助かり!
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 樹液シート以来、この手の事にはあんまり手を出さないようにしていたのですが、どうしても気になったのでやっちゃいました。話の展開の中で、なにか大きな勘違いをしていたらごめんなさい。

 引っかかったのは「普通の水道水より沸かす時間が1割ほど短縮される」という部分。

クリアウォーター21
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風呂釜も水の量も同じという条件で「1割も時間が短縮される」のであれば、「磁気イオン水は普通の水道水よりも少ないエネルギーで温度を上げることが出来る」ことになります。これはとても効率的で素晴らしいですね。

 しかし、ここで疑問を持つ人も出てくるのではないでしょうか。同じ条件でお湯を沸かして1割も時間が短縮するって、それってホントに水なの?
 疑問はごもっともですね。というわけで、ちょっと計算してみました。

 「お湯が早く沸く」と言うことは、つまり、「温度を1℃上げるのに必要な熱量がより少ない」と言うことです。このように、物質1gを1K(ケルビン。ここではK = ℃としても差し支えないかと。)上昇させるのに必要な熱量のことを「比熱」と言います。
 例えば、20℃の水の比熱は4.1816 J/(g・K)です。これは、20℃の水1gを1℃上昇させるのに4.1816 Jのエネルギーが必要、ということです。

 さて、「比熱」がなんであるかということが分かったと思うので、磁気イオン水の比熱を計算してみましょう。
 「時間が1割短縮される」ということは、「普通の水道水よりも1割少ない熱量で同じ温度に出来る」ということになります。つまり、比熱が水道水の0.9倍ということです。
 水の比熱は温度によって変化しますが、だいたい4.19前後です。磁気イオン水の比熱が水道水の0.9倍であるとすると、4.19 x 0.9倍 = 3.77 J/(g・K)となります。

 ちょっと冗長ですが、上の説明ではいまいちピンと来ない人は以下の計算をどぞ。

 …って、ちょっとまて。比熱が「3.77」だと?!

 水の比熱の範囲よりも低い値なので、どうも「磁気イオン水」は「純粋な水ではないなにか」のようです。ちなみに、手元にある1997年版の理科年表によると17℃の海水の比熱が3.93となっています。

 これはもう、奇跡の水以外の何物でもないですね!磁気パワー恐るべしですね!

関連リンク

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