最近はそれでも涼しくなってきたとはいえ、食べものの傷みやすいこの時期。黄色ブドウ球菌による食中毒が発生してました。
平成20年8月15日午前9時40分、新発田地域振興局管内の医療機関の医師から、「新発田市の飲食店が調理したすし等を食べた者がおう吐等の食中毒様症状を呈している」旨、新発田地域振興局健康福祉環境部に届出があった。新潟県:黄色ブドウ球菌による食中毒が発生しました
食中毒が発生したのは新発田市にある「鮨和食堂 大松」。原因食事は8/14に提供した生寿司のようです。このため、1日間(8/20)の営業停止処分となりました。また、8/16-8/19の間、営業自粛。
黄色ブドウ球菌による食中毒は、黄色ブドウ球菌の出す毒素(エンテロトキシン)によるものです。この毒素は耐熱性なので、加熱調理しても分解されずに残ります。加熱すれば、黄色ブドウ球菌は死滅しますが、分解されずに残った毒素で食中毒になれるというわけです。潜伏期間は2、3時間ほどで、主な食中毒症状は嘔吐や腹痛、下痢など。
ちなみに、黄色ブドウ球菌は、なんなら人の表皮常在菌だったりするわけで、特別珍しい存在でもありません。
「予防のポイント」として、
・調理済み食品に触れる前は、手指を洗浄消毒する。手指に化膿傷があるときは、直接食品に触れない。必要に応じて使い捨て手袋を使用する。
・調理済み食品は室温に長時間放置しない。
という対策が上げられています。当たり前過ぎて、逆に何とも気をつけようのないポイント…
上記のように、加熱すりゃOKってもんでもないので、ちょっとアヤシイものを食べるときは覚悟を決めて食べるようにしましょう。
まあ、食べものを扱うってのは食中毒と隣り合わせなものなのかもしれません。
食中毒を出して営業停止になった店が出たその夜、なぜか周りの飲食店の電気が夜遅くまで消えなかった、なんて話は良くあるもので。